2023/03/29 16:09

こんにちは、今日はパーカーの起源についてお話ししたいと思います。パーカーというと、フード付きのスウェットシャツやアウターをイメージする方が多いと思いますが、実はパーカーという言葉は日本独自のもので、海外では違う呼び方をしています。また、パーカーの歴史は古く、イヌイットの防寒着から始まったということをご存知でしょうか。今回は、パーカーの語源や発祥、日本での流行などについて紹介します。

パーカーの語源
まず、パーカーという言葉の語源はどこから来たのでしょうか。実は、英語ではなく、ロシア北部のネネツ人が話す言語であるネネツ語で「動物の皮」を意味するParka(パルカ)に由来します。イヌイットの防寒着は動物の毛皮で作られていたため、この言葉が使われるようになりました。英語圏では、Parkaと言うと、寒い場所で着るようなフード付きの防寒具を指します。日本でパーカーと呼ばれるものはほとんどhoodie(フーディー)と呼ばれており、フード付きのスウェットシャツを指します。日本でなぜ広くパーカーと呼ばれるようになったかの経緯は定かではありませんが、和製英語と言っていいでしょう。

パーカーの発祥
次に、パーカーの発祥はどこにあるのでしょうか。パーカーの歴史は古く、アラスカやカナダなど北極圏に住むイヌイットが着ていた防寒着が始まりです。イヌイットの防寒着はカリブーやアザラシなどの毛皮で作られており、頭からすっぽり被れるフードがついていました。フードには毛皮が取り付けられており、顔や首を暖かく保護していました。また、前開きではなく頭からかぶって着用するタイプでした。このような防寒着はParka(パルカ)やAnorak(アノラック)と呼ばれています。

パーカーの流行
では、パーカーはいつからファッションアイテムとして流行するようになったのでしょうか。防寒具としてのParkaやAnorakは、登山やスキーなどアウトドア用途に使用されるようになりました。素材も毛皮ではなくナイロンやポリエステルなど化繊素材で中綿入りになりました。また、前開きタイプやジッパーやボタンで留められるタイプも登場しました。