2023/04/14 17:13
スーツの袖にある釦は、見た目だけでなく、機能的な役割も持っています。スーツの袖に釦が付いているのは、もともと軍服や乗馬服に由来するからです。軍服では、釦を外すことで袖をまくって作業しやすくしたり、乗馬服では、釦を外すことで手首の動きを自由にしたりするために使われていました。
現代のスーツでは、袖の釦はほとんど機能的に使われませんが、それでも品質やデザインの違いを表す重要な要素です。スーツの袖にある釦の数や配置は、スーツのタイプやメーカーによって異なりますが、一般的には2つから4つの釦が付いています。釦の間隔も、近いものから離れたものまでさまざまです。
スーツの袖にある釦の最も大きな特徴は、開閉できるかどうかです。開閉できる釦を「本切羽」と呼び、開閉できない釦を「飾り切羽」と呼びます。本切羽は、高級なスーツやオーダーメイドのスーツに多く見られます。本切羽は、袖丈の調整や手首の自由度を高めることができますが、その分コストが高くなります。飾り切羽は、既製品や安価なスーツに多く見られます。飾り切羽は、コストを抑えることができますが、袖丈の調整や手首の自由度は低くなります。
スーツの袖にある釦は、見落とされがちな部分ですが、スーツの品質やデザインを左右する重要なポイントです。自分の好みや目的に合わせて、適切な釦を選ぶことが大切です。